「ななちゃんのソウタン日記」第15回目は、928日(木)に行われた、

ソウタン15回目「地域」探究~学年全体発表会~

の様子です!

 21日教室発表会の5会場それぞれのMVPが代表となり、生徒、ゲスト、教員合わせて200人超の前で発表!

 最後に  ソウタン5回目、「地域」探求①~「探求」とは~

でご講演頂いた、萩市地域おこし隊・和泉宏様にご講評いただきました! 

【和泉宏様講評】 

全体的に時間の少ない中、それぞれActionを起こしている班が沢山あってすごいと思いました。 

『周辺地域の街灯調査』の現地調査で、「思ったより暗かった」という言葉がありました。「思ったより何とか」と感じることはとても大事です。なんとなく「こうだろうな」と思っていたけれど「思ったよりこうだった」と感じたところに課題が潜んでいることがあります。


  『電車改革』の、実際にJRの人にお話を伺った、若者の不満を聞いてみたというのも、実際に、自分の肌で感じながら、人の声を聴きながら課題を感じることはとても大切だと改めて感じました。

   もっとこういう視点で発展していけばいいなと思ったのは、聞いた意見や自分が思っているこうしたらいいな、こうなったらいいな、という不満や要望が改善された時、皆さんは実際に今より使いますか?

 誰かのこうしてほしいを叶えたからといって、課題を解決できるわけではありません。どんなことをすれば今の課題を解決に繋げられるかをしっかり透察して、解決策を考えていくともっと良いなと思いました。  他にも『周南の魅力を伝える』で、どうして動物園に着目したのかが気になりました。そういった背景の部分も大切になってくるかなと思います。


 『空き家をリニューアル』では、現地に行ってその土地や家の特徴を踏まえて具体的なリニューアル案を出しているのも良いなと思いました。「こうしたらいいと思います」は誰でも言えますし、聞いた側は「でもこれ大丈夫かな」という懸念も出てきてしまいます。皆さんが大学生、社会人になったときに大切になってくるのが、「こうした 


 らいいと思います。こういう懸念もありますがそれに対してはこういう風に解決します」という風に提案することです。すると相手も安心してその提案を受け入れやすくなります。提案と、懸念と、それに対する解決案をセットすると、その提案は通りやすくなるかなと思います。 

 『―――周南に、惚れ込む。』では現状分析からそんな課題があって、その課題がいかに大変な事なのかという影響まで伝える、問題提起が入っていたのが良かったと思います。提案の時も、聞き手にほんとうにその問題は解決した方がいいな、と思ってもらうことは大切な事なのでそれができていてすごくよかったと思います。今回の活動に加えて、特に“若者の地域離れ”については、若者である皆さんが当事者なので、皆さんの本音にぐっと寄り添うことができればもっと良いかなと思いました。 

 今回4カ月間、探究活動をしてみてどうでしたか?楽しめましたか?自由にテーマ設定をして、自由に探究活動をしていいということを楽しめましたか?これから大学生や大人になると、あれしたい・これしたいという自由度は確実に上がります。自由度が高まるとあれしたい・これしたいと自由を楽しめる人もいますし、逆に何していいかわからないという人もいます。興味を持った小さな挑戦の先にまた課題があったりするので、まず挑戦してみるということも重要になってくるかなと思います。

 社会に出るとあなたはどうしたい?と意思決定を迫られる場面も多くなってきます。近い将来で言うと進路決定もそうですよね。

これからも日々「どうしたいか」というところを追求し、挑戦の一歩を踏み出していって、皆さんの「こうしたい」をどんどん広げていってほしいなと思います。

 

~終わりに~

長期にわたりご協力いただいた皆様、この「ななちゃんのソウタン日記」をご覧くださった皆様、本当にありがとうございました。沢山の方々にお力添えいただき、『総合的な探究の時間』を続けてくることができました。

今回探究活動をしてきた2年生の皆さんが、今回の探究をこの場で終わりにせず、3年生、大学生、社会人へ、あるいは次の世代へつなげていってくれることと思います。

 またどこかでお会いできるのを楽しみにしております!!